鐡音ストーブと暮らし始めました

遂にですよ。遂に。

鐡音ストーブ詐欺とまで言われた我が家の薪ストーブ事情ですが、地震でダッジウエストのFA265の脚が折れて、それでも寒いもんで、ブロックタイルを積んで脚替わりにして使っていたんですけど、やっぱり不安感は取り除けず、先日、炉台のコンクリート打設を馴染みの神奈川からのボランティアさん達にやって貰ったついでにリビングルームから搬出して、代わりに鐡音ストーブを部屋まで運び込んではあったんですね。

コンクリートも固まったので仕上げに使う石の選択をしたのですが、「諏訪鉄平石」にしました。
表情もいいし、何より諏訪だし。炉台を見るたびに思いを寄せられたらなと思いましてね。

で、取り寄せたんですが、楽天の石材屋が酷かった。最初のロットは1/3ほどの破損率だったので我慢しましたが、追加で取り寄せたら1/2ほどバラバラになってて「流石にこれは酷いだろ。緩衝材ぐらい間に入れればどうですか?」とと言わせたら「割って使うもんですから問題ありません」と言いよった。あんな細切れになったら使えんて……もう怒る気すら起きないので無視して作業にあたる。

まずはバサモルという水分が少ない文字通りバサバサなモルタルを練って、水打ちしておいた炉台に豪快に撒きます。その上に石材を並べてゆき、隙間の調整や高さの調整を行うのですが、これが思った以上に大変。合わない。とにかく形が合わない。ハンマーで割ったりしながら、四苦八苦しながら何とか並べる。

本当はここでノロモルタルというセメントだけど水に溶いたモルタルを石材を一旦起して隙間に流し込んで固定するのが本当らしいのですが、仕事の都合で一旦現場を離れて戻った頃には固定されていました(汗)

この状態で1日おいて次は目地なのですが、目地モルタルの色を黒にしました。白にして目を剥くような石の見え方するより、穏やかに見えた方が良いかなとの判断です。

で、届いた目地モルタルなのですが、とにかく水に溶けない。ようやく練り込んでゴムベラを使って目地に捩じ込んでゆきますが、石の表面が消えていってとても不安になりました。目地というより石材を目地モルタルで埋めたような状態になってからタオルを水に浸して余分なモルタルの除去を行います。(後で知ったのですが、その作業は大きめの洗車スポンジとかで行うと良いらしいです。)

丁寧に丁寧にひたすら拭きまくること1時間。どうにか見れるような姿になったので作業完了です。

しかし、乾くに従って……

グレーですよ。これは。どこが黒なんですかね。意味が分かりません。ですけど既に施工は完了しているので諦めるしかありません。(しかも明るめのライトグレーやんか……)モルタルのメーカーはDANTO。製品名はメジフィット。皆さんもお使いになる際は気を付けてくださいね。

で、目地が固まるまで2日間。硬化を確認したらいよいよ鐡音ストーブの設置作業に入ります。

天板からドア、窓、外せるものは全て外して軽くした上で足元に不要ベニアを敷いて養生して動かしてゆきます。案外動きます。200キロ近くあるはずなのですが一人で何とか動かして設置出来ました。パチパチパチパチ。

ストーブ表面はストーブポリッシュを使ってお化粧。

完成

現在2階の第2リビングへは階段箪笥を使ってアクセスしているのですが、いくらなんでも薪ストーブに近すぎて危ないので、遮熱板を背面ではなく側面に設置。背面の処理は2025年に入ってからと言うことで。

そして煙突の接続。ダッジウエストの時とは取り回しや長さが違うので調整して接続。

かっこいい……

まるで蒸気機関車のような佇まいが素敵すぎるではないですか。

そして着火の儀。

薪の投入口が深いので中まで手が届きにくいなぁと言うのが第一印象。

近年お馴染みの杉の葉っぱを着火剤にして点火。

なかなか上手くいかずガサゴソやりつつも何とか着火。

濡れ薪を使ったせいかいつまでも温度も炎も上がらず欲求不満に。

設置2日目の12月30日は着火の際は無理せず投入口のすぐ側で焚き付けを組んで着火。エアーを全開にしたら一瞬で着火した。なかなかの性能だね。で、乾いた薪を使ってガンガン焚いたら、暑すぎて参った。

天板温度は軽く250度を超えてくる。何なら300度まで見えてくるほど。これは凄い。ダッジウエストの時は年に何回とか数えられる程しか到達しなかった温度。薪ストーブ暑いんだよ!!という声はよく聞いたが、自分はそう感じた事がほとんどなかったんだけど、ようやく実感。

「薪ストーブ暑いわ!!」

で、2日使ってみた印象としては、エアー調整レバー1本で燃焼調整ができて、とても使いやすい薪ストーブであること。構造上きちんと燃えていないと不燃焼ガスが煙突から臭い煙とともに排出される傾向が強いこと。熱量はとても強く温かい薪ストーブであることが判明しました。炉内から煙道に入る手前に触媒でも付ければ解消されるんかなぁとか妄想中です。取り敢えず今シーズンはこれでいってみましょう!!

と言う事で「鐡音ストーブと暮らし始めました」のご報告でした。

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